Kawasaki ZEPHYR750 キャブレターOH&同調方法

カワサキ ゼファー750 シートの外し方

左側の鍵穴に鍵を入れて右に回してシートを真上に上げれば外れます
サイドカバーを外します

サイドカバーは3つの突起に差し込んでいるだけなので手前に引っ張ると簡単に外れます
ガソリンタンクを固定している2つの10mmプラスネジを外します

10mm又は大き目のプラスドライバーで2本のボルトを外します。
フロートスイッチのコネクターを外します

ガソリンホースを外します

ホースを留めているリングをずらして、マイナスドライバー等でこじってガソリンホースと負圧ホースを外します
ガソリンドレンホースも外します

タンクが外れました

エアクリーナーボックスのフタを外します

プラスネジ4本を外します。キャブレターをオーバーホールするならエアクリーナーエレメントを新品に交換する事をお勧めします。
エアクリーナーエレメントを外してボックスを固定しているネジ1本を外します

キャブレターをオーバーホールするついでにエアクリーナーエレメントも新品交換することをお勧めいたします。
中に手を入れて2番と3番のエアクリダクトを外します

先に2番と3番のダクトホースを外しておくと、キャブレターの脱着がしやすくなります。
キャブレター本体に付いている負圧ホースも外します


キャブレター本体に接続しているコネクター全てを外します


コネクターの外し忘れにご注意下さい!
ブローバイホースを外します

あらかじめアクセルワイヤー2本を外しておきます

あらかじめグリップ側のアクセルワイヤー2本を外しておきましょう。
エアクリーナーダクトを固定しているバンドを外します

マイナスドライバーで簡単に移動できます。
インテークマニホールドを固定しているバンドのプラスネジを緩めます

あらかじめ潤滑油を吹いておくとネジが回りやすいでしょう。
当て木をしてタイヤレバー等でこじりインマニからキャブを外します

木やゴムなどの角材を当てて、マイナスドライバーやタイヤレバーでこじればキャブレターを外しやすくなります。
キャブレター本体を左側にスライドさせて抜きます

すべての配線類とホースを外した事を確認してキャブレター本体をスライドさせて外しましょう
アクセルワイヤー2本を外します

あらかじめ、グリップ側を外しておく事で2本のアクセルワイヤーが簡単に外れます。
チョークワイヤーも外します

アクセルワイヤーとチョークワイヤーを外したついでにワイヤーインジェクターで注油すると良いでしょう。
キャブレター本体が外れたらインテークマニホールドにゴミが入らないようにガムテープ等でフタをしましょう

シリンダー内に異物が入ると大変な事になるので必ずガムテープ等でフタをして下さい。
まずは配線を固定しているフロート下部の金具を外します


小さいプラスネジなので舐めないように外しましょう。
キャブヒーターのコネクターを外します

断線させないように慎重に引き抜いてください。
キャブレター本体に付属している配線、ホース類を外します

外した順番に並べておくと良いでしょう。
ダイヤフラムの4つのプラスネジを外します

ダイヤフラムを固定しているプラスネジは舐めやすいのでぴったりと合ったプラスドライバーかインパクトドライバーを使用しましょう。
順番に並べてブーツに亀裂が無いか確認しましょう

ダイヤフラムのブーツに亀裂等がないか確認して下さい。
フロート下部の4つのプラスネジも舐めやすいのでご注意下さい!

フロート下部の4つのプラスネジは舐めやすいのでインパクトドライバーかぴったりと合ったドライバーを使用して下さい。
フロートピンを抜いてフロートとフロートバルブを外します

打ち込み式のフロートピンでは無いので、簡単に外れます。
メインジェットとニードルジェットホルダーを外します

8mmのメガネレンチでニードルジェットホルダーを固定してメインジェットをマイナスドライバーで外します。長期放置して固着している場合は無理に回すとメインジェットが変形する恐れが有りますので、エンジンコンディショナーを注入してしばらく置いてから緩めましょう。
スロージェットを外します

スロージェット用のマイナスドライバーを使うと良いでしょう。
エアスクリューは締め込んで2回と2/1回転

エアスクリューを外す場合は締め込みまでの回転数を記録してから外しましょう。
エアスクリューを外したらスプリングを外します

ワッシャーも取ります

最後にOリングも忘れずに取りましょう

スプリング、ワッシャー、Oリングは細い針金を先に曲げて吊り上げるように取りましょう
エアスクリュー、スプリング、ワッシャー、Oリングが外れました

外したジェット類は順番に並べてフロートチャンバーに入れます

1番と2番のジェットの大きさが違うので、必ず順番に並べて元に付いていた順に組み付けましょう。ジェット類をワコーズのエンジンコンディショナーにしばらく漬け置きします。
キャブレター本体の通路全てにエンジンコンディショナーを注入します

キャブレターの通路や各部屋すべてにエンジンコンディショナーを注入してしばらく置きます。
ジェット類をパーツクリーナーで洗浄します

ジェット類すべてをパーツクリーナーで洗浄します。
ジェット類をエアでブローします

ブローした後は、目視で穴が貫通しているか確認しましょう。
キャブレター本体すべてをパーツクリーナーで洗浄します

キャブレター本体のすべてをエアでブローします

フロートチャンバーのパッキンを新品に交換します

フロートチャンバーのパッキンは必ず新品に交換しましょう。せっかく苦労してキャブレターをオーバーホールしたのにここからガソリンが漏れればやり直しになりますのでケチらずに新品交換して下さい。
カワサキ ゼファー750 純正キャブレターフロートパッキン

- カワサキ純正品番:92055-1222
- キャブレターを分解した時は必ずパッキンを新品に交換しましょう。
- 価格は4つで3000円くらいになります。
- 手をきれいに洗い順番に組み付けましょう。
キャブレター本体を右にスライドさせ装着します

- キャブレター本体に配線、ホース類を装着します。
- アクセルワイヤーとチョークワイヤーを繋ぎます。
- 2番と3番のエアクリーナーダクトを外しておくと装着しやすいです。
- キャブレターがインマニとエアクリダクトに装着できましたら、配線類とホース類すべてを繋ぎます。
- 2番と3番のエアクリダクトを装着します。
キャブレターの同調を取ります


- 同調を取るにあたり、エアクリーナーエレメントを新品に交換すると良いでしょう。
- 負圧ホース4本を繋ぎます。
- エンジン回転数を1500回転に合わせます。
- まずは1番と2番の間にある調整プラスネジでメーターを見ながら合わせます
- 次に3番と4番のも合わせます。
- 最後に2番と3番の調整ネジで合わして完了です。
- エンジン音が変わりますので耳と目で確かめましょう。
調整前はバラバラです

調整後はエンジン音が変わり吹け上がりの良くなりました

同調がとれると、エンジンの音が変わるのがあきらかにわかります。ゼファー750ののキャブレターのオーバーホールは難しい作業ではございませんが、キャブレターは精密な部品なのでゴミが入らないように時間をかけて慎重に組み付ければ必ず出来るでしょう。