- スズキ レッツ4 エンジン不調の原因
大阪府門真市のお客様からご依頼があり、最近エンジンが信号待ちで止まったりしてついにエンジンが掛からなくなったとの事でご自宅まで引取りに行きました。
この車両の燃料供給装置はキャブレターではなくFI(電子制御燃料噴射装置)を採用している為、キャブレターにありがちな詰まり等がありませんので考えられる不調の原因としては
- スパークプラグの不良
- バッテリーの電圧低下
- エアクリーナーの詰り及び劣化による粉砕したかけら吸い込んだ
- エンジンの圧縮不良
- 燃料ポンプの不良
- スロットルバルブの汚れ
店に持ち帰ってキックを踏むと1発でエンジンが掛かりましたがすぐに止まりました。
レッツ4のエンジン不調の原因は殆どがスロットルバルブの汚れですが、念のためスパークプラグの火花チェックをしましたが、正常に点火してます。
エアクリーナーエレメントも異常なし、バッテリーはブースターを繋いで、キック踏んだ感じ圧縮は十分あったのでスロットルバルブの汚れと断定して洗浄します。
エアクリーナーBOXのカバーを外します
五つのプラスネジを外します
エアクリーナーエレメントが見えました
レッツ4のエアクリーナーエレメントは湿式です。粉砕や著しい汚れはありませんでした。
メットインボックスを外します
6つのネジを外して、ガソリンキャップを外します
ガソリンキャップを忘れずに
エアクリーナーボックスを外します
10mmのボルトを2つ外して、画像に写っていませんがドレンパイプの固定バンドを外します。
後ろのリアフェンダーに留めているプラスネジ
反対側にもプラスのネジを2つありますので外します
エアクリーナーボックス本体を外します
ちょっと見難いと思いますがスロットルバルブに留めているインテークマニホールドのホースバンドを緩め、コネクターを抜いてクリップで留まっている細いホースを抜きます。
ワコーズエンジンコンディショナーを注入
ピストンを下死点の位置に合わせてスロットルバルブを開きワコーズのエンジンコンディショナーを注入します。真っ黒な汚れが出てきました。しばらく置いてからキックを手で動かしながら注入します。
スパークプラグを外してエンジンコンディショナーを注入
ピストンを下死点の位置にあわせてエンジンコンディショナーを注入します。しばらく置いてからプラグホールにウエスを当てキックして排出します。(ウエスを当てないでキックすると凄い勢いでエンコンが飛び出してきます)目に入ったら焼けるように痛いので注意して下さい。
きれいになったスロットルバルブ
エンジンを掛けて白煙がなくなるまで空吹しします
かなりの白煙と強烈な臭いが出ますので、ご近所が気になるようでしたら迷惑の掛からない所でエンジンを掛けましょう。
白煙が収まったところでエンジンのチェックをしました。セル、キック1発ですぐにエンジンが掛かりアイドリングも安定しスムーズに加速しました。
ひょっとこ
初期型の中古車を1年前に買って乗ってきました。出かけるときに突然エンジンが止まり、ネットで情報を探しこちらに来ました。家にあったキャブクリーナーを使ってやってみましたところすぐにエンジンがかかりました。インジェクション車は大丈夫かと思いましたが、治ってよかったです。事情で車を手放し、唯一の足なので直ってよかったです。情報をありがとうございます。