スズキ ZZ (レッツ2)キャブレターオーバーホールの方法
ZZとレッツ2のキャブレターの構造は同じなのでレッツ2のオーナーの方も参考にして下さい。
CA1PB ZZのメットインボックスの外し方
シートを上げて、付け根のプラスネジ2本と10mmのボルト4本とオイル補給のキャップとカバーを外します。
メットインボックスを上に持ち上げてホースを外します
手で引っ張れば簡単に抜けますので忘れずに外しましょう。
エアクリーナーボックスカバーの5つのプラスネジを外します
キャブレターのオーバーホールだけならカバーを外さなくても、エアクリナーボックスごと外せば可能ですが、エアクリーナーエレメントの状態を確認します。キャブレターを洗浄するなら高いものではないのでエレメントの新品交換をお勧めいたします。
エアクリーナーボックスに繋がっているホースを外します
ホースが外れにくい時はマイナスドライバーを使いましょう。
エアクリーナーのホースバンドを緩めて
あらかじめ潤滑油を塗っておけばネジが回りやすいでしょう。
エアクリーナーボックスを固定している10mmのボルト2本を外します
エアクリーナーボックスを固定している10mmのボルト2本を外します 。
エアクリーナーボックスが外れました
外したついでに、エアクリーナーボックスの内部をパーツクリーナーで洗浄しましょう。
ガソリンホース、ドレンホースを外します
ガソリンホースのクリップをプライヤー等ではさみ上に移動させてマイナスドライバーでこじります。強引に引っ張るとホースがちぎれますのでご注意下さい。
スロットルバルブ、負圧ホース、キャブヒーターコネクター、インマニの10mmの2本のボルトを外します
まずは負圧ホースを外し、スロットルバルブを外してキャブヒーターのコネクターを外し、キャブを固定しているインマニの10mmボルト2本を外します。
キャブヒーターのコネクターは割れやすいのでマイナスドライバーを使用します
キャブヒーターのコネクターはプラスティック製で大変割れやすいので手で引っ張ったりせずに、負圧の穴を支点にしてマイナスドライバーで外しましょう。
キャブを固定しているインマニの10mmのボルトはフレキシブルエクステンションバーを使えば外しやすいです
キャブを固定している右側のインマニの10mmのボルトは上からでは工具が入りにくい場所にありますのでフレキシブルエクステンションバーを使えば簡単に外れます。
オートチョークのカバーを外して
オートチョークのカバーを引っ張り、保温材も外します。
プラスネジ1本を外します
このプラスネジは舐めやすいのでぴったり合ったプラスドライバー又はインパクトドライバーを使用しましょう。
キャブレターが外れました
インマニからゴミが入らないようにフタをすると良いでしょう。
ホースを外してキャブレター本体を洗浄します
キャブレターを分解するにあたって中にゴミや砂などが入らないようにあらかじめ外部を洗浄します。キャブクリーナー、灯油、ガソリン等を使い歯ブラシでこすり、パーツクリーナーで洗い流し、エアでブローします。
フロートチャンバーの2つのプラスネジを外します
このプラスネジも舐めやすく、ぴったりと合ったドライバーかインパクトドライバーの使用をお勧めいたします。
フロートピンを固定しているプラスネジを緩めます
フロートピンを固定しているプラスネジを緩め、フロートピンを抜きフロートとフロートバルブを外します。
7mmのメガネレンチでメインジェットホルダーを固定してメインジェットを外します
メインジェット、スロージェットとも変形しやすいのでぴったりと合ったマイナスドライバーを使用しましょう。
バラバラになったジェット類
フロートチャンバーにジェット類を入れエンジンコンディショナーを注入します
フロートチャンバーにメインジェットホルダー、メインジェット、スロージェット、フロートバルブ、フロートピンを入れてエンジンコンディショナーを注入し、ラップ等でフタをして浸け置きします。
キャブレター本体の通路にエンジンコンディショナーを注入します
キャブレター本体に通路すべてにエンジンコンディショナーを注入します。目に入ると焼けるように痛いので防護メガネ等をしましょう。
しばらく放置してからパーツクリーナーで念入りに洗浄します
エンジンコンディショナーで溶解した不純物をきれいに洗い流します。
エアでキャブレター本体の通路全体をブローします
細かいゴミ等もエアで吹き飛ばします。
ジェット類もパーツクリーナーで洗浄します
パーツクリーナーで洗浄したあと、エアでブローします。スロージェットの穴は小さいので目視で貫通しているか確認しましょう。
フロートチャンバーのオートチョークの通路が詰まってないか確認しましょう
赤丸の通路が詰まっているとオートチョークが作動せず冬季は始動困難になりますのでここは必ずチェックしましょう。
小さい穴からエンジンコンディショナーを注入し通路が詰まってないか確認しましょう
細いノズルでエンジンコンディショナーを注入しパーツクリーナーで洗浄しエアでブローして仕上げます。
最後に手をきれいに洗い、ゴミが入らないように慎重に組み付けましょう。せっかくキャブレターを分解清掃したのに組み付け時にゴミがジェット類に入れば一からやり直しになるのでご注意下さい。レッツ2も基本は同じなのでご参考下さい。