シールドバッテリーの性能を最大限にする初期注液・充電方法とは
注液の仕方しだいでバッテリーの寿命が変わる事をご存知でしたか?
昨今、バイクのバッテリーは液の補充が不要で液漏れの心配がないシールドバッテリーが主流になってきました。GSユアサ・FB社製のバイク用国産バッテリーはディーラー等で交換すると、とてつもなく高価で4輪のバッテリーとの価格差に驚愕される方も少なくありません。
インターネットが普及した現在、ネットショップやネットオークションで中国製のバイク用バッテリーがこれまた驚くほど安価な価格で購入できます。中国製のバッテリーは当たり外れが多くあまりお勧めできませんが、インターネットを使い購入すれば国産、外国産を問わず安く購入でき、自分で交換される方は増加の一途をたどっています。
しかしながら、インターネットを使い購入しても国産バッテリーの価格はまだまだ高く、せっかく購入したものの正しい注液方法を知らずに本来の寿命と性能を引き出せないのはもったいない話です。外国産バッテリーでも外れと思っていた物が正しい注液をすれば、実は当たりの可能性もなきにしもあらずです。シールドバッテリーの初期セッティングの方法を画像を使い説明いたしますので少しでも参考になれば幸いです。
バイク用シールドバッテリーの初期セッティングの手順
バッテリー本体に付いているアルミのフタを剥がします
バッテリー液が入っているアルミのフタが剥がさないで下さい!
バッテリー液が入っているアルミのフタを剥がすと本体に注液するときに液が漏れて危険ですので絶対に取らないようにしましょう。
バッテリー液のアルミのフタをしたまま本体に差込ます
- 差し込むときに液が飛び目に入る危険性がありますのでメガネ、ゴーグル等をしましょう。
- 差し込みが硬い場合はプラハン等で軽く均一に叩いて下さい。
- 各室から泡が出て、液が入っているのを確認して下さい。
- 液の入り方が遅い時は軽く叩いて下さい。(押しピンなどで穴を開けないで下さい)
- 電解液が完全に本体に入ったのを確認して液ケースを外します。
- 電解液はちょうどの分量にセットされていますので余る事はありません。
フタをしないで20分~1時間放置して下さい
- キャップをせずに20分~1時間待ってからフタを閉じます。
- 1時間以上放置すると逆に寿命が短くなる場合がございます。
- このとき充電はしないで下さい。
密閉キャップは両手で水平に均一に押して閉じます
- 密閉キャップは両手で均一に少しづつ押し下げます。
- 指で押して下がらなくなったらハンマーやドライバーの柄で少しづつ叩いて本体と水平になるまで押し込みます。
- このまま使用できますが初期充電することをお勧めいたします。
- 充電器は必ずシールドバッテリー対応の機器を使用して下さい。
- 密閉キャップは一度はめ込んだら取らないないで下さい。
- プラスとマイナスの接点に薄くグリスを塗布すると良いでしょう。