ヤマハ YZF R1 エンジンオイルとフィルターの交換手順
- ヤマハYZF-R1のエンジンオイル交換とエレメントの交換の流れを説明いたします。
- ドレンボルトの締め付け規定トルク(ドレンボルト43n/m)(エレメント15~20n/m)がありますので、初めての方はトルクレンチの使用を推奨いたします。
- メーカー推奨交換時期はエンジンオイル:1年又は10000km エレメント:30000kmですが早めのオイル交換することをお勧めいたします。
- 基本的な知識と技術をお持ちの方を対象に記事を書いておりますので自信の無い方はショップでのオイル交換をお勧め致します。
- この記事は完全ではありませんのが、少しでも参考になれば幸いです。
用意するもの
- エンジンオイル(メーカー推奨はヤマハルーブプレミアム 又はヤマハルーブスポーツ10W-40)4L缶
- オイルフィルター純正品番:5GH-13440-50
- 廃オイルパック(廃油処理箱)
- 17mmのボックスレンチ又はメガネレンチ
- 4mm六角レンチ
- 65パイオイルフィルターレンチ
- 内径14mmシーリングワッシャー
- トルクレンチ(整備のスキルをお持ちの方は不要)
- ウエス
- オイルジョッキ
- パーツクリーナー
- ゴム手袋
まずはエンジンを掛けて2~3分暖機運転するか走ります
エンジンオイルの温度が上がり排出しやすくなります。
右側のアンダーカウルを外します
4mmの六角クイックボルト5本を左に90度回し、アンダーカウルを前方にスライドさせて外します。
左側のアンダーカウルも外します
4mm六角ボルト3本を外し、アンダーカウルを前方にスライドさせて外します。
エンジン下部の左側にある17mmのドレンボルトを外します
17mmのドレンボルトをメガネレンチ又はボックスレンチで左方向に緩めて外します。エンジンオイルが手に掛かり火傷する恐れがございますのでゴム手袋をすれば良いでしょう。
エンジンオイルを排出します
エキゾーストパイプの奥にあるオイルフィルターを外します
65パイのオイルフィルターレンチでオイルフィルターを外します
- エクステンションバーがエキゾーストパイプにあたりますので、フレキシブルレンチを使うと良いでしょう。
- エキゾーストパイプにオイルが付着しますのでパーツクリーナーで洗い流しましょう。
外したオイルフィルターは前方から抜けないので右側から取ります
知恵の輪より簡単にオイルフィルターが外れます。エキゾーストパイプが熱いときはご注意下さい!
ヤマハ純正オイルフィルター
純正品番:5GH-13440-50
オイルフィルターのOリングにオイルを塗布します
65パイのオイルフィルターレンチで締めます
オイルフィルターの締め付けトルクは15N/M~20N/Mになります。間を取って17N/Mが適当かと思います。
ドレンボルトのシーリングワッシャーを交換します
17mmのドレンボルトを締め付けます
- 内径14mmのシーリングワッシャーをオイル交換時に新品に交換しましょう。
- ドレンボルトの締め付けトルクは43n/mになります。
- ドレンボルトは手で回らなくなるまで締めます(初めから工具を使うとねじ山を損傷する恐れがございます)
- ドレンボルトとフィルター付近に付いたエンジンオイルをパーツクリーナーで洗浄します
エンジンオイルを注入します
- メーカー推奨はヤマハルーブプレミアム 又はヤマハルーブスポーツ10W-404L缶
- オイル量は3.73L フィルター交換時は3.93Lになります。
- フィルター交換時はオイルを3.5Lほど入れて1~2分アイドリングします。
- しばらく待ってからオイルレベルグラスを見ながらオイルを足していきます。
オイルレベルを確認しながら補給します
エンジンオイルの量は多すぎても少なすぎてもダメなのでオイルレベルは窓の真ん中ぐらいがベストでしょう。オイル交換&フィルター交換は難しい作業ではありませんが、ドレンボルトを締め過ぎてオイルパンを損傷すると多大な出費になりますので、初めて作業される方はドレンボルトやフィルターの締め付けトルクの加減が分かりにくいのでトルクレンチの使用を推奨いたします。